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第1回目は花粉症(アレルギー性結膜炎)です

 Q1) どんな種類がありますか?

A1 ) 一年中かゆみが続く通年性アレルギー性結膜炎と、春のスギ花粉のときだけにかゆくなる季節性アレルギー性結膜炎とがあります。

症状が出るのが季節性のものが季節性アレルギー性結膜炎です。植物の花粉に対するアレルギー反応によって起こる場合が多いため、花粉症といわれます。

季節性アレルギー性結膜炎は症状が、季節、気候の変化により良くなったり悪くなったりしますが、症状が一年中続くものを通年性アレルギー性結膜炎といいます。

ハウスダスト、ダニ、ペットの毛、かびなどの身の回りにあるものが原因になるため、一年中症状が続きます。

Q2) どんな症状がでますか?

A2)  目の症状では、かゆみ、めやにがでる、充血する、涙がでる、ごろごろするなどです。鼻の症状は、くしゃみがでる、鼻がつまる、鼻水がでるなどで、皮膚の症状では、かさかさする、乾いた感じになる、かゆい、赤くなるなどがあります。
その他の症状で、のどがいがいがしてかゆい、頭痛がある、だるいなどもでることがあります。

Q3) 予防にはどんなものがありますか?

A3) 一番良いのは花粉から離れることです。眼鏡をかけること、マスクをすることや、入ってしまった花粉を取り除く方法があります。

眼鏡
良く使われるものに、眼鏡があります。
花粉症の時期には、ゴーグル型の眼鏡が有用です。花粉予防用としてプラスチックの覆いが付いているものがドラッグストアー等で売られています。
このような眼鏡は、花粉が目に入る量を減らす役割のほかに、涙の蒸発も抑えることで、目の中に入ってしまった花粉を洗い流す涙の量を増やす役割もあります。
ゴーグル型の眼鏡はどうも格好が悪くて嫌だという方には、通常の眼鏡でも花粉の飛び込みを減らす効果はあります。

コンタクトレンズを使っている方も、できればコンタクトレンズをはずし、眼鏡にした方が花粉の飛び込む量を減らすことが出来ます。コンタクトレンズをはずせないという場合、サングラスの装用でも良いと思います。

マスク
主に鼻症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)に対して効果的なものがマスクです。
外出時は必ず着用するようにしましょう。
マスクによる鼻症状を抑えることは、目のかゆみなどの軽減にもつながります。

人工涙液
目の中に入ってしまった花粉を洗い流すには、人工涙液の点眼が有効です。
人工涙液は薬屋さんでも売っていますし、当院でも処方しています。

花粉情報
テレビ、インターネットの花粉情報に注意を払いましょう。
花粉飛散量の多い日は外出を控えるなどの対策がとれます。
部屋の窓は開けないようにすること、帰宅時は玄関前で花粉を落としてから家に入ること。
帰宅したらまず手洗い、うがい、顔を洗い、鼻をかむこと、入浴して花粉を取り除くようにしましょう。
花粉を除去できる空気清浄機も有効です。

主な花粉便利情報サイト:

 

生活
花粉症(アレルギー性結膜炎)はアレルギー反応です。
アレルギーは身体の免疫系のバランスが崩れると重症化します。
規則正しい生活を心がけてください。
睡眠を十分にとり、バランスの良い食事をし、定期的に運動をすることで、免疫力が高まります。

Q4) 治療にはどんなものがありますか?

A4 ) 抗アレルギー薬の投与です。点眼薬、内服薬、点鼻薬があります。

抗アレルギー点眼薬
花粉症による目の症状(かゆみ、めやに、充血、涙がでる、ごろごろする)には、まず点眼薬を処方します。
抗アレルギー点眼薬には多くの種類があり、現在では、9種類の点眼薬があります。
患者さんの症状にあった目薬を処方しています。

1.    クロモグリク酸ナトリウム(インタール)
2.    ケトチフェン(ザジテン)
3.    ペミロラスト(アレギザール)
4.    トラニラスト(リザベン)
5.    イブジラスト(ケタス)
6.    アンレキサノクス(エリックス)
7.    アシタザノラスト(ゼペリン)
8.    塩酸オロパタジン(パタノール)
9.    塩酸レボカバスチン(リボスチン)

ステロイド点眼薬
抗アレルギー点眼薬によっても症状の改善がみられないとき、ステロイド点眼薬を併用します。
ステロイド点眼薬は非常に良く効く薬ですが、副作用もあります。
眼圧(目の圧力)が高くなり、ステロイド性緑内障になることがあります。
ステロイド点眼使用時は、眼圧の定期的な測定が必要です。

抗アレルギー内服薬
花粉症に対し、点眼薬でも効果不十分であった場合、内服薬を処方します
鼻の症状がある場合、目のかゆみが重症化している場合、皮膚のかゆみを伴う場合に、点眼薬と併用します。
以前は抗アレルギー内服薬を服用すると、強い眠気がでる副作用がありましたが、最近の内服薬にはこの副作用の少ない薬も開発されてきています。
1日1回から2回の内服で一日中効果があるようなものもあり、当院でも処方しています。

抗アレルギー点鼻薬
鼻の症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)が強いときには抗アレルギー点鼻薬を処方します。

Q5) いつ頃から病院に行けば良いのですか?

A5) 花粉症の症状は治療が遅れるほどに強くなります。
初期療法といって、症状が出ていなくても、花粉が飛びはじめる2週間前より抗アレルギー薬をはじめる方法があります。症状がでてから治療する場合よりも症状が軽くすることができます。興味のある方は田島眼科クリニックへご相談ください。